中野照太の食文化論ブログにようこそ!
このブログでは、あらゆる視点から、食文化を語ります。食に関するエッセー、様々な食をめぐる経験、海外の食べ物、オリジナルレシピ、素晴らしいレストランの紹介、安心・安全など、食をめぐりあらゆる切り口から食文化を語ります。それによって、読者の方に役立つ情報を提供しながら、家庭の食文化を構築するお手伝いをしたいと思います。
このブログのミッション
私たちは、食べなければ生きていきません。しかし、その大切な食と食文化という人間の営みは、ある程度意識的に気を配らないと壊れやすい繊細な営みと感じます。特に、現代のような食をめぐる情報と食材、レストランなどがあふれかえった時代に、この大切な営みを続けていく上で何をよりどころにしたらよいのか?家族や友人とのコミュニケーションの場としての食をどのように演出するか?安心・安全な食べ物とは?様々な問いが出てくると思います。そうした問いに対して、皆さんと一緒に考える機会を作っていきたいと考えています。
今の食事情を考えてみましょう。
日本は、失われた20年(それ以上でしょうが)と言われる経済的低迷を経験し、それから完全に抜け出ていないといえます。長く続くデフレの中で、一般の家庭はファーストフードを利用したり、ファミリーレストランを利用したりする機会が増えていると思います。そのこと自体は、ファーストフード店、ファミリーレストランの経営努力をうながし安くて安心なものを提供する、という方向にもっていくこともあるでしょう。ただ現状では、それらに関する情報がネットに多く流通して、食の情報は日々増え続け、情報過多が当たり前になってしまっているのではないでしょうか。
何もデフレが悪い、またファーストフード、ファミリーレストランが悪いと言っているのではありません。多くの情報、食べる場所を選択だけで済ませるのでなく、ちょっとした知恵で食卓(幸せな食卓を囲みコミュニケーションが行われて心が豊かになる場所を今仮に“食場”と呼んでおきます)を豊かにすることで、食イコール幸福作りの営みが可能であるととらえたいと思います。
それを実現するには、様々なアプローチがあると思います。食材選び、実際のレシピ、食材の安全性、アレルギー、子供の発達段階(ある場合は発達障害を持つ子供)の食の問題、食空間演出、食の達人・シェフを含めた技術者、有識者の見解、器など。取り上げるべき分野、アプローチ方法は多いと感じます。
思えば、私は、子供のころは母親の愛情のもとで、母親の手作り料理を食べることができました。それは、受け身かもしれませんが、愛情ある料理が原点となって、その後おいしいものを食べ歩いたり、自らが作ったりするようになりました。そして、子供ができ、食育を考えるようになりました。
ある有名な方が、人間は食べ物と考えで成り立っている、という内容のことをおっしゃっていました。この言葉は、的を得た言葉だと考えます。人間は、食べ物をベースに成り立っている。また、食べ物の取り方によっても人間の体と思考はよい方向にも悪い方向にもいく。そういうことも言えると思います。
このブログでは、北大路魯山人などを取り上げますが、そうした先人の食に対する鋭い考え、センスも導きの糸にしながら考えていきたいと思います。
とはいえ、食は楽しいものですので、私が居住する高尾周辺のレストラン、その他気になるお店などを含めて紹介しながら、楽しく語っていきたいと思います。
食は私たちの体と考えの基礎になるだけでなく、食そのものが幸せの体現であると思います。まだ出発点に立っただけですが、継続して考えていきたいと思います。そのために経験も踏まえて様々な視点で見ていきたいと思います。
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