中国を旅行した時、いろいろな食べ物を食べました。私はゲテモノは食べません。レストランなどでは、おススメメニューをしつこく勧めてくるのですが、よくみると兎という字が書いてあったり、明らかにカエルだったり、いろいろありました。
広東省の広州市の市場など行くといろいろな食材を売っています。食材といっても生きている生物が多いです。例えば、にわとり、カエルや蛇のような日本人に知られたものからアルマジロのようなものまで売っています。広東料理の食材の豊富さは有名ですが、こんなものどうやって食べるのか、それに美味しいのかといった感じを持つものまで売っていました。
それとシルクロードのほうへ行くと、ラクダの足らしきものを出したりする店がありました。兎などはましなほうです。
ゲテモノではないですが、ビックリグルメとして印象に残ったものをいくつか思い出すまま挙げてみましょう。
四川省の成都に行っときのことでした。宿泊するホテルを確保し、そのホテルのレストランで夕食を食べることにしました。初めての中国、初めての海外であったこともあり、ぎこちなくまた、たどたどしい中国語で心細い旅でした。
そのレストランでありきたりの青椒肉絲を頼みました。すると最初はない、と言っていたのが、しばらくすると「ある!ある!」と言い出しました。安心して、注文し、しばらく待っていました。青椒肉絲がくるまでは、茹でて湿った具合に調理した落花生をつまみビールを飲んでいました。これがなかなか美味しかったです。雲南省の昆明から四川省の成都までは24時間以上列車に揺られていたので疲れており、長旅をやり終えた充実感に浸って、たそがれていました。
しばらくして、お待ちかねの青椒肉絲が出てきたので、長旅のあとの空腹を満たすべく、友人と2人で箸をつけました。すると最初は普通の青椒肉絲かと思っていましたが、徐々に辛いなと思っていると、とうとう激辛へ。ピーマンではなく、すべて青唐辛子だったのです。これは私が中国で食べた激辛食べ物ナンバーワンとなりました、
名物にうまい物なし、とよく言われます。それを実感したのは、陝西省西安のパオモーという食べ物でした。どんなものかというと、巨大なカチカチパンを削り、それを羊の肉の入ったスープに入れて、柔らかくなったら食べるというものでした。細案名物の食べ物だそうですが、えもいわれない味でした、羊はマトンなので匂いが強いというのもありますが、二口、三口で食べられなくなってしまいました。きっと中国人からすると美味なのでしょうが、日本人にとってのハードルはかなり高い食べ物でした。
あとは電車の中で勧められたザリガニ。これも、日本では食べた経験はなくて、しかも子供の頃から遊びでとっていたザリガニを食べるという思考についに結びつかず、思わず隣に置いてあったにおいがプンプンする腐る手前のゆで卵をとり、これをもらうからとごまかして、その場を凌ぎました。こればかりは、結局食べずじまいでした。
貴重な経験もありました。
チベット人の村に行った時、その町にある高い山に登りました。はげ山で草くらいしか生えていないので、下からは登っているのが丸見え、上からも村が一望できました。山から下りるときに、チベット人のお父さんと子どもがいて、お茶を飲んで行かないかと言ってくれたので、御言葉に甘えていただくことにしました。お茶はプーアル茶のようで、鍋で煮出して出してくれました。火をくべているのでみると、何か円形で平べったいものを燃やしていました。そういえば、チベット人は燃料に羊の糞の乾燥したのを使う、聞いたことがありましたが、そうかこれか、とそのときわかりました。その糞をつかんだ手で茶器を洗って出してくれました。はらはらどきどき。
びくびくしながらでしたが、チベット人のアウトドアのカフェ。貴重な経験でした。