岐阜の食について

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飛騨の名物朴葉味噌焼き

前回、五平餅のことを書いたので、続編として岐阜の食文化について書いてみようかと思います。

私が育った岐阜の食文化は、味付けが濃いと思います。中部地方は全般に濃い味付けを好むと思います。塩っぱいというより、味噌やたまり醤油を使った濃さと言ったら良いでしょうか。やっぱり多少は結局塩分が多そうですね。

かといって色としては、関東ほど濃くなく、関西ほど薄くないといった感じでしょうか。関東とは異なった濃さといったほうがいいかもしれません。

五平餅しかり。皆さんのご存知なものでは、朴葉味噌、ケイチャン、どて煮、蕎麦、うどんの汁の味付けなど。土地柄保存食的なものが多いです。しかし、話しはそれますが、三重県では、フナを樽で八丁味噌に漬け込んだようなものがあります。一口に中部地方といっても食文化は少し異なっています。いずれにせよ、味噌カツ、味噌煮込みうどんなどもそうですが、確かに味噌の使用頻度は高いです。

それと、単に岐阜といっても、岐阜市を中心とした西濃、中津川は多治見市などを含む東濃(私のふるさとです)、飛騨地方と大きく言って三つの地域に分かれますので、微妙な違いが出てきます。

織田信長が、京から料理人を呼び寄せて、料理を作らせたものの、味が薄いのでキレてその料理人を斬り殺そうとしたところ、もう一度願い出て土地に合った味付けにしたところ、信長がおさまった、というくらいですので、ある意味野暮ったい味なのかもしれません。

ただ、上京して思ったのは、関東の蕎麦やうどんのつゆの色が更に濃いので驚きました。江戸前の味と醤油についてはいずれ書きたいと思いますが、中部地方の味は、いずれにせよ味噌などを使った濃厚な味付けに特徴があると思います。

その一方で、やはり京の文化の流れも入っているので、ごたまぜの部分もあります。

関西と関東の味覚の入り混じった地域は、中部から滋賀県の米原あたりまで広がっており、米原などは境い目になるのではないかと思います。

ただ、飛騨高山と三重は関西風と関東風がまた独特な形で融合を遂げていると思います。その辺りは、いずれ書いてみたいと思います。

ゴールデンウィークに岐阜や中部地方に行かれる場合、食の違いに注目されるのも面白いと思いますよ!

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