そういえば、今までときどき触れてきて、まだひとつのブログとして取り上げていない、影響を受けた料理研究家がいました。それは、丸元淑生氏です。
彼の料理本と出会ったのは、大学時代一緒に食べ歩きをしていた友人からの情報がきっかけでした。確か最初に読んだのは、『丸元淑生のシステム料理学』が最初だったと思います。
文庫本で読み、写真ではなく挿絵の入ったものだったと記憶しています。後に、ビジュアルなで料理の手順の載っているものを多く購入しましたが、檀流クッキングと同じく、読みながら作ってみました。
丸元料理から学んだことはいくつかあります。
栄養素が広範囲に取れる常備菜を作りおきなどしておくこと。彼の言葉で言えば、丸腰で向かわない、と言う姿勢。
食材に含まれる栄養素を把握出来ること。
ビタークラフトと言う五層構造鍋を使いますが、食材を活かす調理の時間と加減が適切に表現されていること。最も栄養価の高い状態で料理すること。食べ歩きの友人は、このビタクラフトをセットで購入していました。私も、一つだけですが購入しました。その後使い倒すことになっていきます。
実際美味しいこと。同時に、医食同源的に身体に良いものが取れること。丸元料理との出会いは私にとっては大きい出来事でした。
そして、生の漂白していないたらこ、栄養価の高い生の鮭、ポーチドエッグ、豆や昆布の煮物の常備などベースとしての常備菜は積極的に取り入れました。築地で鮭やたらこを仕入れるところまではできませんでした。一般家庭が築地の場内市場で食材を購入することなどに言及したものでは先駆的な著作だったと思います。
ざっと重要点と思われることを挙げるとこんな感じになるかと思います。
先程も述べたように、ビタークラフトを買いましたが、今はIHのキッチンなので使えません。わたしは厳密な丸元料理の実践者ではなかったですが、今でも栄養素はざっくりと頭に入っているので、その点はよい影響を受けたな、とありがたく思っています。