立ち食い蕎麦について

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魯山人など高尚な芸術家の話しを取り上げて来ましたが、お恥ずかしいことながら私は、立ち食い蕎麦が大好きです。

まず、私の好物が、蕎麦であるということもありますし、また手頃で安いというのもあります。それに意外と個性のある立ち食い蕎麦屋も多いということも立ち食い蕎麦好きの理由かもしれません。

先日、本屋で立ち読みをしていて、立ち食い蕎麦を食べ歩いた立ち食い蕎麦マニアの人の本を読みましたが面白かったです。私もなりたいぐらいですが、その人に比べると圧倒的に食べた数は少ないのでなれないでしょう。一体日本全国でどれくらいの立ち食い蕎麦屋があるのでしょうか?

たかだか立ち食い蕎麦ですが、そう考えると奥が深いといえるかもしれません。現在では、富士そばやゆで太郎など面白い経営、あるいはユニークな経営者による蕎麦屋経営も出てきて、日本のファーストフードとしても面白い局面になってきているように思います。富士そばの社長さんなどは有名ですよね。

日本橋の「よもだそば」などは、そばも良いのですが、特製のカレーが素晴らしいです。業務用のルーなど使わずスパイスなどみお店で調合して、さらっとした、しっかりと辛さのあるカレーを作っています。よもだそばは、かき揚げは大きいしかなりポイント高いと思います。

私は以前日本橋に勤めていたとき、よもだそばを知り、その虜になってしまいました。かきあげそばは、どこに行っても一番注文するメニューなのですが、よもだそばのメニューは大変ユニーク。チーズそばなどがあります。よもだそばの経営者もきっとユニークでかつやり手な方なのでしょう。日本橋はグルメの街だと思いますが、よもだそばは立ち食い蕎麦屋という立場ながら、他の名店に引けを取らないお店だと思います。今では、銀座のど真ん中にも支店ができましたね。 

そば自体の味では、小諸そばも良いです。箱根そばは、お店によりますがポイントというか何枚かたまるとこの商品無料という無料券などがよいと思います。こういうことは利用者にとってはありがたいところ。

かなり前に、山手線でいえば、どのあたりが一番安いかなどと食べ比べをしたことがありましたが、30年くらい前では日暮里あたりが一番安く200円くらいでかけそばが食べられたよう記憶しています。最もすべてを網羅的に食べたことはないのと、今ではおそらく事情が異なるので、まったくあてにならないです。

地味なのですが、今でも印象に残る蕎麦があります。それは、京都の福知山駅のホームにある立ち食い蕎麦です。私がそこに行ったのは晩秋でした。友人ときままな鈍行列車の旅で出かけたのですが、途中でお腹が空き何気なく入りました。蕎麦は、緑色がかって、つゆは関西風の透明な汁で、シンプルなのですが見た目も爽やか食べて美味しく大満足でした。私がいままでに食べた立ち食い蕎麦のナンバーワンであり、いまだにその地位は不動のものです。

あとは、金沢駅で食べた立ち食い蕎麦もよかったです。それと、私の故郷のJR東海の中津川駅の「根の上そば」は私の立ち食い蕎麦の原点かもしれません。中津川は木曽路、長野が近く、黒っぽい田舎蕎麦を少し濃いめの汁でいただきます。この根の上そばばかりは、暖かいおつゆのがお勧め。寒いときにはワンカップ酒と一緒に食べるのがお勧めです。しかし、こんなことをいうようになったのもおやじになった証拠です。やれやれ。

そうそう名古屋駅のきしめんを忘れていました。名古屋に行ったときは、味噌煮込みもお勧めですが、ぜひ新幹線や在来線ホームのきしめんを試してください!これは強調しておく必要があります。

根の上そばは今も健在。福知山の駅蕎麦は今もあると思いますが、縁があれば是非行ってみたいものです。

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