中国人の元気の秘密

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たびたび中国ネタが出て来ますが、少しお付き合いをお願いします。

バックパッカーで中国を回っていたときのことです。長距離を列車で移動することを何度か経験しました。72時間乗ったのが最長記録でした。新疆ウイグル自治区の区都ウルムチから北京まででした。B級寝台車にゆられて72時間。夏だったので暑かったです。

もう30年とか前の話で、その頃まだ中国で現地の人たちが長旅する機会はそんなに多くはなかったと思います。その分、長距離列車のたびは当時の中国人にとっては一大旅行だったと思います。

中国人は、長旅のときは、駅ごとに名産品や食べ物を買って楽しみます。アヒルの肉、鳥の丸焼きのようなもの、瓜やスイカなどなど。もちろんお弁当も売っています。ただ。日本のような繊細なお弁当というよりも、炒めた青菜がのっかっていたり、アヒルか鳥の頭を縦に割ったものが入ったりしたものもあり、ワイルドな感じでした。

あと一般的なのは、インスタントラーメンでした。袋に入ったインスタントラーメンをホーローの大きいカップの中に割って入れ、お湯を注ぎ待ちます。その当時のことなので今はわかりませんが、あまり美味しいものではなかったことを記憶しています。大体その頃中国では、日本のカップ麺が出回っていましたが、その方が美味しいともっぱらの評判でした。その中国のインスタントラーメンに、やはり駅売りしている小袋に入ったザーサイを入れて食べるのが一般的。後から考えてみると、中国のインスタントラーメンは、日本のラーメンのようにスープで食べさせるという視点があまりないようで、スープは味がないくらいといってよいです。このラーメンの違いについてはまたいずれ書きたいと思います。

最高で72時間、つまりは丸三日列車に乗っているわけですので、列車に乗っている間は、停車する駅での買い物は気を紛らわすのに一番よいものといえます。お互いの買ったものを見せ合って、いくらしたか喧々諤々やってます。

さて、そんな時びっくりの長旅でしたが、ひとつ気になったことがありました。中国人は、旅のお供にひまわり、スイカ、かぼちゃの種を袋で買って持ち込んでいました。もちろん停車する駅でも売りにきます。しかも安上がりのおやつ。

それらの種を歯で割り実にうまく食べます。食べたあとはそこら中に吐き捨てゴミは散らばり放題でしたが。ちなみに、その当時の中国の列車は大半汚かったです。列車の連結部分で子供におしっこさせたりしてました。一度は、私がビールを買って飲んだ後、どうしようかと思案していると、同席の人が一斉に窓の外を指さしました。ようは窓から捨てろといっているのです。戸惑いましたが、郷に入っては郷に従え、窓から捨てました。あとで別の中国人に聞いたところ「中国は広いから大丈夫です!」とのこと。その当時は全く環境問題など頭になかったのでしょう。

これは後でわかったことなのですが、ひまわり、スイカ、かぼちゃの種にはミネラルの亜鉛が含まれています。亜鉛は、性に必須のミネラルでこれを取ると元気になります。亜鉛はセックスミネラルともいわれます。生きる源のようなものでしょう。中国人が元気なのは、おそらくこうした大事なミネラル多く取れるようなライフスタイルを持っているからだと感じました。

最近、大谷翔平選手の活躍で偶然に知ったのですが、アメリカのメジャーリーグのプレーヤーもベンチでスイカの種など食べているようですね。やはり、メジャーリーグの選手がパワフルなのもわかりました。別方面からも亜鉛の効果が立証されたわけです。

日本でも、もっとこうした種の類を料理やおやつに取り入れるとよいと思います。

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