ボサノバ、ジャズなどとレストランのBGM

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ニューヨーク駐在のときに、あるとき知り合いがものを借りに来ました。私が部屋に入れると、私がかけている音楽を聴き、これは?と質問しました。「ボサノバだよ」と答えると、「よくソーホーへ行くとお店でかかっている」と言ってました。

確かに、ニューヨークのソーホー地区のお洒落なレストラン、ブティックに行くとボサノバがかかっていることが多かったと記憶しています。

よくミュージシャンなどは、最後にはボサノバやラテン音楽に行き着くといいます。これは、必ずしも真理ではないとは思いますが、センスの良いミュージシャンだけでなく、シェフ、アーチストなどがボサノバやラテン音楽を聴く傾向が多少なりあることは言えるかと思います。

ボサノバは、ジャズ、クラッシック、サンバなどの現地の音楽などが融合してできました。アントニオ・カルロス・ジョビンを筆頭に、ルイス・ボンファ、ミルトン・バナーナらの現地のミュージシャンに、アメリカジャズのスタン・ゲッツなどが加わって、次第に確立されていきます。

特に、ボサノバは、リズムが凝っているのと、それにからまる音の融合は、独特で、そこには色々な歌詞が入って来ます。恋愛だけでなく、日常のいろいろな部分を取り上げた歌詞があり、「おいしい水」などといった歌もあります。ブラジルのポピュラー音楽の改革から生まれたボサノバは、その洗練されたリズムととゆったりとした感覚で世界の人々を魅了していきます。

そして、アーティスティックな感覚を持った人々が好む音楽となっていったと考えられます。その緩やかなリズムと歌は、食を取り巻く環境にも受け入れられていきます。カフェやフュージョンなどは、特にこうしたハイセンスと合うのではと思います。

ボサノバとクラッシックは、食空間ではかなり有効に機能する音楽と言えると思います。食空間だけではないとしても、バックグラウンドミュージックとして、ボサノバは高い地位に上り詰めているといって良いかと考えます。

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