中国人の悠然たる食事スタイル

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今まで何度か、中国の旅行や料理について触れたことがありました。中国を旅してうらやましいな、と思うことが一点ありました。それは、何があっても、食事の時間が来たらすべて手を止めて食事を摂る、という簡単ながら大切な習慣があることです。

バスで、何泊かする旅などでも、バスの出発時間が早いので、10時台くらいにはもうお昼休憩になったりします。そうすると、みんなぞろぞろバスを降り、それぞれ見つけたレストランに入ります。小さな町などでは選択肢は限られます。そんな町では乗客が集中したりします。

だいたい麺ものなどでお腹を満たすのですが、中国では基本、麺は手打ちなので、しばらく待ちます。40分くらい待つこともあります。出来上がってテーブルに届けられると、悠然とゆっくり食べ始めます。急いで食べるというスタイルではありません。

椎名誠氏の言葉を借りるなら、中国4000年の歴史に思いを馳せながら食べている、そんな感じです。言い得て妙だと思います。最初はのんきだなと思っていましたが、慣れるとそれが当たり前となってきます。そして、とりあえずはご飯だ!という食事スタイルというか、食事に対する姿勢を好ましく思うようになりました。ただ、私が行ったころはまだ日本人観光客がそんなに多くなく、特に辺境の地方都市ではじろじろ見られながらの食事で、ちょっと恥ずかしかったですが。

急がず、悠然と、そして何があっても必ず食事の時間をとる。こうした食文化における習慣は、ストレスを緩和して長生きするためにも良い習慣ではないかなと感じます。

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