記憶に残る中国の4種類のお茶

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中国を旅行した話しを何度かしました。料理も地方色のある料理がありましたが、お茶もいろいろなお茶がありました。四つほど上げてみたいと思います。

まずは龍井茶。このお茶は浙江省の杭州周辺で飲まれているお茶です。上海など中国の沿岸寄りの中央部で消費されています。烏龍茶と異なり、発酵させていないお茶で、日本の緑茶に近いです。杭州で飲んであまりのおいしさにびっくりしましたが、おそらく水の硬度が高いことがおいしさにつながっていると思います。現地でで飲むと表面張力でもっこりと水が持ち上がっています。

次のお茶は、実は名前を忘れてしまいました。そのお茶は、四川省の成都や甘粛省の蘭州周辺で飲まれているお茶です。地元では、「クイエン茶」と言っていましたが、正確にはわかりません。龍井茶のような緑茶と、乾燥した龍眼、何の花かはわかりませんが乾燥させた花、氷砂糖などを蓋のついた茶碗に入れ、少し蒸らした後、ふたをずらして飲みます。

おそらく「花茶」の一種だと思います。このお茶は絶品でした。日本では飲むことができないと思いますが、日本でも有名になってほしいお茶です。公園のお茶屋さんで出してくると、ポットごとおいていってくれるので、何時間もおしゃべりしながら飲めます。時々、近くでは現地の民謡のような音楽をやっていたりして雰囲気は最高です。

次は、チベット人の飲むバター茶。チベット人の村に行った時飲みました。お茶は、プーアル茶を使います。プーアル茶を削り、それを鍋かやかんに入れたっぷりの水で煮て、ヤク牛のバターを入れます。ヤク牛のバターは一種独特な味がしますが、濃厚でなかなか美味しいものでした。このことについては以前触れましたが、私はチベット人の父子に山の上でご馳走してもらいました。

最後は、モンゴルのミルク入りお茶。これは、チベットのお茶と共通していますが、プーアル茶を使い、鍋に入れ沸かした後でミルクを入れます。中国の内モンゴルのはずれ、モンゴル共和国(その当時はまだモンゴル人民共和国でした)国境近くのゲル(中国語でいうパオ。モンゴル人が暮らすテント)でいただきました。

こちらも美味しかったですが、利尿作用があり、飲んだ後は頻繁にトイレに行きました。トイレはどこですかと招待してくれたモンゴル人に聞いたら、トイレはありませんが、どこでもトイレです、と言われました。さすがは、遊牧民のライフスタイル。草原全体がどこでもトイレというわけです。チベットもそうなのですが、犬がうろうろしているので、トイレは落ち着いてできませんでした。

中国は、少数民族も含めてお茶を楽しんでいると思いました。

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