食物繊維について

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以前、義理の母が大腸がんの手術をしました。術後に、「食物繊維はとらないでください」と言われ、少しびっくりしました。食物繊維は取るべきものと、思っていたので「そうなんだ」と思いました。要は、食物繊維は術後の傷口によくないということだと思います。

後で調べてみると、術後3ヶ月は、食物繊維を取らないようにして、次第に増やしていくというのが普通のようです。ただし、その医師からはそのような回復後のことは聞きませんでした。診察の時間も短くすませなければならないので、「なぜ」という部分はカットしているのでしょう。

医者の不備を指摘しているのではないですが、最低限でいいので、医師側も患者側も情報は共有したほうがよいように思いました。

食物繊維に水溶性食物繊維とそれ以外があるとかあるようですが、食物学的なことはあまり詳しくないです。ただ、言えるのは、医学的にな観点と食物学的な見地をすり合わせて、国民にとって健康的な食生活をおくる上で果たす役割をもう少しはっきり知ってもらってもいいのではと思います。せっかく厚生労働省が食物繊維の摂取基準を示しているのに、何かもったいない気がします。

では、だれがこうした事を主張したらよいかということになると、また難しい問題になります。医師は治すのが仕事なので、栄養学などなあまり語らないように思います。

外食で食物繊維豊かなメニューを探して、良質なメニューを見つけるのはたやすくないでしょう。今のところは、残念ながら自ら意識を高めていくしかないといったのが実情かと思います。食文化のコーディネーターあるいはクリエイターがムーブメントを起こして意識喚起することも期待したいところですが、それも待ち続けるわけにはいきません。

食物繊維豊かな食生活は、知識不足やお金がかかるからと言った発想が意外に隠れた敵かもしれません。

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