また駐在時代の話ですが、テレビでドキュメンタリーを見ていたら、香港のジョン・ウー監督が、休日に料理を作っている映像が出ていました。ジョン・ウー監督というとミッションインポシッブル2の監督をしたり、古くは、チョウ・ユンファ、レスリー・チャンが出演した「男たちの挽歌」などを監督した人です。映画手法としては、スローモーションをよく使う手法に特徴があります。
そのドキュメンタリーの中で、監督の休日の様子を映し出していました。監督の趣味は、料理だそうですが、その料理のすごいこと。テーブルに並びきらないほどの料理を作り、またその一品一品が、美しく、高級中華料理店のものと言っていいくらいの高い水準のものでした。多分知人を招待して振る舞うのでしょうが、びっくりするとともに感動し、インスパイアされてしまいました。
このブログで取り上げてきた檀一雄もそうですし、サルバドール・ダリもそうですが、芸術活動、エンターテイメントに携わる人の中に、素晴らしい料理の才能を発揮する人がいます。
恐らく、自らが歩んできた人生と芸術活動の中で、センスが磨かれ、そうした境地に達するのでしょう。料理のセンスが磨かれていることは恥ずかしいことではないですし、むしろ素晴らしく、カッコいいことだと感じます。
そうした人は、良いものも知っていてグルメでもあります。素晴らしいシンガーソングライターが素晴らしいリスナーであるようにです。
ジョン・ウー監督おそるべし。