シシカバブの魅力とおいしさのポイント

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シルクロードの味

大分昔にシルクロードを旅したとき、初めて現地のシシカバブを味わい魅了されてしまいました。

おそらく、クミンという素晴らしいスパイスの魅力が大きいのではと思っています。涼しげで清涼感ある味ながら、エキゾチックな香りはずば抜けた魅力を持つスパイスかと思います。

シルクロードで私が行ったのは、中国の新疆ウイグル自治区ウルムチとカシュガルというところです。ウルムチは、大都市で、ある意味洗練されており、クミンをふんだんに振りかけることが多かったように思います。それと、塩、唐辛子をかけます。そのバランスは絶妙でした。

シシカバブのおいしさのポイント

一方で、パキスタンに近い辺境の地カシュガルは、クミンをあまり振りかけず肉そのものの味がそのまま出ているという感じでした、好みにもよりますが、私はウルムチ版シシカバブが好きでした。とはいえ、カシュガルの味は素朴で、ひょっとしたらむ昔はこうだったと推測することもできます。昔は、香辛料も貴重だったと思います。

バックパッカーとして回っていたので、時間に縛られることなく、観光地も行きませんでした。朝は、ハミ瓜というラグビーボールのようなメロンを朝食にしていました。

昼は、ナンというインドのものとはちょっと異なった形の平たいパンを買ってイスラム風の焼きそば屋に。これがまた美味しく、トマトの入った焼きそばで、辛いのですが大変美味しかったです。プログなどを見ていると、ウィグル料理などでこの焼きそばに近いものが食べられるようです。今の日本におけるエスニック料理は多様化してきていると思います。

いよいよ楽しみの夕ご飯。まずは、シシカバブ屋台に直行、何本か食して満足した後、改めてレストランで夕食。バックパッカーならではの旅先での自由な食事。懐しいです。餃子なども注文しましたが、大体羊の肉で当初慣れないううちは匂いが強く抵抗感がありました。そのうち慣れてはきましたが。

ところで、ウルムチでシシカバブを焼くのを見ていて気づいたのですが、串に刺した羊の肉が水を入れた容器の中につけてありました。よく見る玉ねぎのすりおろしたようなものが溶かし込んでありました。玉ねぎは、肉を柔らかくするのと、マトンの臭い消しのために使っているのだと後でわかりました。ここがシシカバブのおいしさの隠れたポイントでしょう。

先ほど、串に刺した羊の肉を入れた容器の中に、と書きましたが、実際はバケツでお世辞にも衛生的とはいえないとは思いますが、焼いて食べるのでよいでしょう。そのころからすれば中国の辺境ではやむを得ないことだったかもしれません。

自宅で作る場合は、クミンはパウダーになっていないシードを使い、焼く直前にすりおろして使うと香りがよいと思います。自宅で、と書きましたが、自宅で串焼きを作るのは大変かもしれません。私は、バーベキューをするときにシシカバブを取り入れています。

マトンは、匂いが強いので、牛肉で代用してもいいかもしれません。それとたまには、牛挽肉を使ってインド風にするのもアレンジとしてはおススメです。スパイスは、クミンは必須で、この場合は、塩、粗挽きの黒胡椒がいいでしょう。

一度、3年ほど前に、子どもの通う学校の同級生とその家族を集めてバーベキューをやったことがありますが、そのときシシカバブをやりました。羊の肉でためしに作ってみましたが、やはり匂いが強いので、子どもたちのことも考え、牛ひき肉のシシカバブに切り替え、クミンをたっぷり使って作ってみましたが、結構評判が良かったです。結構、女の子に評判がよかったです。「もっとほしい!」といってくれましたが、女の子は、小さいころからグルメかも、なんて思いました。

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