変化する食をめぐる公共マナー

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浜松駅

以下のブログは、昨年6月に書いたものです。

先日、ネットのニュースを見ていたら、新幹線の中で、たこ焼きや豚まんの匂いを巡って苦情があるため、たこ焼きなどは特に車内で食べないように周知されているということを読みました。

お弁当はよいので少し安心ですが、お弁当も匂いがあるものは議論になって来るかもしれません。シュウマイなどは豚まんと匂いが似ているので心配だ~(汗)。

そう考えると、昔は呑気なものだったのでしょう。列車で長距離、長時間移動する時代から、スピード化の時代となり、また食も豊かになって選択肢が広くなっているので、短いながらも旅行で地方の名物を食べたくなる気持ちはわかります。一方で、より多くの人が移動するようになると、他人への配慮がより細かになるのも、ある意味当然ありうることです。

このあたりは、だれが規則を作るのかとか、じゃあ規則を決めてどれだけの人が守るのかなど、不透明で難しいな部分もあります。個人のモラルの度合によっても違ってきます。

以前、新幹線で指定席に乗ったら、私の席を数人のグループが占有しており、他の席を使ってくれと、言われたので途方に暮れていたところ、車掌さんが「すみません。こちらにどうぞ」と言って別の車両の別の席を用意してくれました。このことは、本来、私の席を開けさせるのが筋でしょうが、車掌さんもその客たちにモラルを期待することはせず、別の席を用意するほうを選んだのでしょう。

これは仮定の話ですが、こうした大勢のグループがボックスを二つくらい占有していて、たこ焼きや豚まんを食べていたら、注意するのは難しいでしょう。これは、グレーゾーンの話し。

もうひとつ私に関係する話しですが、アメリカ駐在から帰ったとき、空港からのバスの中でじゃがりこか何かのスナックを食べていました。すると、車内アナウンスがあり、「スナック菓子の匂いがするので、空調を入れます」と運転手が放送しました。短期間ですが、日本を離れていたことで、そうした細かな配慮がを忘れていたと思います。それと同時に、日本の文化の匂いに対する敏感さを感じました。

さきほどのたこ焼きと豚まんの話しに関しては、どうしていいか私が結論を出すことはできませんが、議論することはいいことなので、いろいろな方面から意見が出ていい方向に進むとよいと思います。

アメリカ人から、よく「日本人は、アナザープラネットから来た民族だ」と言われましたが、モラルの高さ、清潔さ、誠実さなどで他の民族と大分異なるということを言っていると思います。サッカーの試合などでも、会場にゴミを残さないので世界から驚嘆されていると言います。また、メジャーで活躍する大谷翔平選手もベンチを綺麗に使っていて好感を持たれているという内容のニュースが出ていました。

日本人のこうしたよい美徳から、さきほどの問題が解決できるといいな、と感じています。

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