ニューヨークにいたとき、妻の友人に俳優やモデルなど華やかな職業の人たちがいました。俳優といっても、主役をはれるような俳優さんではなかったですが、それでも映画やテレビドラマで見かけました。そうした知人のなかに、俳優にも料理をつくったことのある女性シェフがいました。ロバートデニーロにも料理を作ったことがあったり、女性タレントのお抱えシェフ依頼があったりなどすごいうわさを耳にしていました。その女性は、カリビアンで背が高く美人で、実際モデルもしていたようでした。
私と妻は駐在を終え、帰国する直前にお別れパーティーを企画しました。まさに、最高のチャンスが到来、その友人のシェフに料理を作ってくれないかとお願いしたところ快諾してくれました。
開催当日。妻のアイデアで、ウェルカムボードを作成。来てくれる友人の写真や短い紹介を書いたりしました。知らない人たちもこれを見て誰がなにをしているかなどわかります。これが評判がよく、センスのあるニューヨーカーたちからも喜ばれました。
友人シェフの料理が素晴らしいもので、友人たちもうわさでは聞くものの食べたことはなかったらしく、これまた喜ばれました。印象に残った料理がふたつありました。ひとつは、大きなハムをそのかたまりのまま使い、ハムにクローブを刺していき、黒胡椒をかけてオーブンで焼いたもの。
もう一品は、ブロイラーを使います。小さなブロイラーをやはりそのままで使い、玉ねぎ、人参などの野菜を切って敷き詰め、その上にブロイラーを乗せて、生クリームをかけます。最後に、生のローズマリーを全体に散らし、オーブンで焼きます。この2品は、パーティーを引き立ててくれました。もちろん、友人たちはそのシェフの伝説の料理を堪能でき大満足。私たちも素晴らしいパーティーを主催でき、友人たちに恩返しできた気分でした。
知人、友人の中にはミュージシャンもいたので、ピアノ、ギターで演奏し、最高の盛り上がりとなりました。
下の写真は、わたしと息子が最近作ったウェルカムボードです。100均やホームセンター買った板や小物、写真立て、黒板などをパッチワーク的に貼り合わせて作りました。貼り合わせるのは、木工用ボンドでいいです。コストは、千円を少し超えたと思いますが、おもてなしには、喜ばれると思います。来る人ごとに黒板を書き換えて、誰々さんいらっしゃい、などと書くわけです。
このようなことをしなくても、コルクボードに写真を貼るだけもいいです。イーゼルなどがある場合、それに乗せたら自宅は、カフェに変身します!