アルバイトで学んだ料理のスキル

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今考えると、飲食店でのアルバイトで学んだことは、私の料理に役立っているように思います。

二度ほど、蕎麦を出す飲食店でアルバイトをしたことがあります。一軒は、新宿の地下街にあるお蕎麦屋さん。もう一軒は、成城学園前駅の近くのビルにあったお蕎麦とラーメンを出すお店でした。

新宿の方は何しろ乗降客が多い駅ですから、レストランもお昼時などは殺人的な忙しさになります。オーダーシートが何十枚か並ぶ、そんな感じでした。

成城学園前駅のレストランでは、本当はホールの方をやりたかったです。先に挙げた蕎麦屋でもそうでしたが、またもや厨房に配属されました。

このレストランは、皆和気あいあいとしていて、雰囲気がよく、仕事が終わった後スタッフ全員で飲みにいったりいていました。となりの喫茶店で、ケーキが余るともらって帰ったりしてました。もらったケーキを食べながら夜更かして、松田優作の探偵物語を見るのが楽しみでした。大学生時代の無為な生活でそれなりに懐かしいのですが、思いっきり不健康ですね!やば過ぎ。

このレストランで学んだことは、今でも役立っていると思います。

まず一つは、同時にいろいろなものを作ること。例えば、釜めしなど時間のかかるものを火にかけておいて、傍で天ぷらを揚げながら、蕎麦や甘味に着手する、といった同時並行的な作業ができるようになりました。

だから、今でも、三つくらいの料理を並行して作業できます。それと関連しているのですが、二つ目の習得技術は、料理を作りながら片づけをしていくという技術です。

飲食店は閉店間際になると、片付けしながら調理するのですが、今でも料理しながら、鍋などはすぐ洗ってしまい、調理し終わった時には、食べるのに使った食器だけ洗えば良いようにしています。

三つ目は、きゅうりに細工を施してもろきゅうなどを作ること。小さい包丁を使ってきゅうり細工をします。ギザギザの切れ目を入れて切ったりすると見栄えが良くなります。

あとは、天ぷらの揚げ方。海老の天ぷらなどは、入れたあと衣がひひらひらがつくように、少しだけ手を加えます。衣は小麦粉、卵、水を混ぜて作っていましたが、天ぷらを油に入れたあと、それを少しずつ箸でちょんちょんとつけてひらひらをつけています。

たかだかアルバイトですが、今となっては密かな貴重な経験だったと思います。ちょっと話しはずれますが、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏は、マクドナルドでアルバイトしたことが役立っているということを言っていました。アルバイトでもちょっとした意識の持ち方で後に役立つスキルや知恵が身に着くように思います。

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