茶葉蛋について

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中国に初めて行ったとき、街角で七輪を使い茶色の液体の中で、卵を煮ているのをよく見かけました。卵は殻にヒビが入れられておりその液体が染み込むようになっていました。正直、初めて見たときは、「なんじゃこりゃ!」というのが素直な感想でした。

あとで、中国人から、「茶葉蛋」というのだと教えられました。茶色い液体になっているのは、烏龍茶と八角で煮ているためです。殻を割った卵は、烏龍茶の色で茶色くなり、また八角の香りが染み込み、食べるとコクがあります。

ウイキョウともいうスパイス八角は、中華料理では多用されますが、匂いがダメな日本人は多いかもしれません。

中国でそれを覚えて帰った私は、大学院に留学していた中国人や台湾人に習って、より正しい茶葉蛋を作れるように取り組みました。

しかし、上海の街角で見かけたような濃い色の茶葉蛋を作ることは未だ成功していません。八角を入れ過ぎると、臭いがきつくなります。烏龍茶を使う場合も、中国の硬水のような水質が良いのかとも思いますが、確証がないです。

中国人は大変卵が好きです。たくさん食べます。列車の旅などでは、沢山ゆで卵が入った袋詰めを売っていました。一体中国全土で1日にどれほどのの卵が消費されているのだろうなどと思ったことがあります。茶葉蛋は、中国人にとっては気軽なスナックなのでしょう。

あの上海の街角の茶葉の色をいつか再現してみたいと思っています。

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