パン礼賛

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パン礼賛

前回は、「パンと蕎麦」と題して書きました。私はよほど蕎麦とパンが好きなようです。

最近では、少し前までは質の高いパンというと全粒粉のパンとが主流だったと思います。今では、天然酵母パン、欧州各国のパン、また日本各地で人気のある食パン、あるいは昔懐かしいコッペパンの復活など、パンをめぐる環境は多様化の局面を持ち始めたと感じています。

やはりパンというとヨーロッパが思い出されます。特に筆者が好きなのは、ドイツのパンですが、ベルギーやフランスで食べたパンなど美味しかったなと思い出します。フランスパンなどはもっちりとしていてパンだけ食べても美味しいものです。朝、カフェで食べるクロワッサンとエスプレッソも良かったです。またパリに行きたい!

ニューヨーク駐在のことは以前触れましたが、ニューヨークに行く少し前に2ヶ月半ベルギーのブリュッセルで仕事をしたことがあります。ブリュッセルでは自炊をしていました。自炊と言っても和食を作れるわけではないので、スーパーや食料雑貨店で現地の食材を買っていました。ベルギーのスーパーは広くて、私にとって食材は目新しく楽しくてたまらなかったです。外国へ行ったらスーパーとか市場行くのはやはりいいですね。日本にない食材があるということばかりでなく、文化の一側面はわかるような気がします。

気軽に行ける食料雑貨店も好きでした。ベルギーやフランスの食料雑貨店は、店先に野菜が綺麗に並べられていてすごくおしゃれに感じます。エンダイブなどが綺麗に並べられています。そこで気に入ったものは、ワイン、ラフランス(西洋梨。そののちラフランスにはまりました)、チーズ、そしてパンでした。食料雑貨店で買うバゲットとチーズいうチープなもので十分満足でした。私が行ったのは冬で、紫キャベツなどが売られていました。きっと旬なのでしょう。

ブリュッセルのパン屋は、日曜日も営業していました。私は、レバノン大使館近くのアパートに滞在していたのですが、そこから少し行ったところにあるパン屋さんはおしゃれでした。大体、ベルギー、フランス、ドイツのパン屋はおしゃれです。ドイツのパン屋さんなどは、どんな田舎でもおしゃれな店構えのところが多いと思います。

高尾周辺にも素晴らしいパン屋が!

そんな、ヨーロッパの味に負けないパンが、私の棲む周辺にもあります。前回取り上げたグルヌイユもそのひとつです。

また、高尾から中央線に乗り山梨県方面に向かい電車で2つ先に藤野というところがあります。ここにも、ス・マートパンというお店があります。天然酵母でつくられ、パンを味わうことが好きな方にはたまらないパンです。営業は週に3日ほどなので、行かれるときには事前チェックが必要です。

もう一軒。南橋本のハウミューレもレアなドイツパンのお店です。本場ドイツで修行した店主が作るパンはまさにヨーロッパの味です。ドイツのパンを標ぼうしているところはまだ少ないように思います。ドイツで食べたパンも美味しかったです。

ドイツでは、ユースホステルの朝食ですらカイザーベーグルなどパンはバリュエーションは豊富、チーズやハムも豊富でパンとの相性は抜群です。こちらに挙げたものは一部で、まだまだあると思います。

こうしてみると、高尾とその周辺で、蕎麦やパンが美味しいのは水がよいのかもしれません。お酒、豆腐などもそうだと思いますが、良質な水こそ、美味しいもののベースになっているように思います。

蕎麦は、日本の食文化の中で残っている数少ない雑穀ですので、こうした蕎麦の食文化がしっかり根付いているのは大変ありがたいことだと思います。それに、点在する良質のパン屋の存在も嬉しいです。

田舎暮らしでも良質なものに出会えることは食いしん坊の私にとってはささやかな楽しみです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください